♪MASA’s Message

 

新聞掲載

音楽の友 6月号より

5月13日(土) 交流室より

始動

さて、ここ2、3年でこんなに休みがあったことはない、というほどのお休みをいただいてしまった今年のゴールデンウィークでしたが、あっという間に終わり、今夜広島に入りました。新しく始まったモーツァルト・ハイドンシリーズの最初のコンサートです。純古典派(こういう言い方していいのかどうか・・・)はとても勉強が難しいと常日頃思っていたので、このシリーズを通して是非ともたくさん学びたいと思っています。

silkcottonさん、先日は書き込みありがとうございました。これからも音楽に浸かって、周りを見渡して、自分を見つめてがんばっていきたいと思います。

 

4月18日(火) 交流室より

皆様のおかげです

こんにちは。だいぶご無沙汰しております。東京芸術劇場でのコンサートより前からなのでどのぐらい経ってしまったかな?

先月はバーバー、今月はコルンゴルトということで、ふた月続けてアメリカン・ヴァイオリン・コンチェルトを演奏できる機会に恵まれました。やっぱり感動いたしました。会場のお客様、裏方スタッフ、そして舞台上の仲間のあたたかい真心をこれでもかというほどに浴びさせていただきました。

僕は本当に幸せ者です。これ以外に今の自分を表現することはできません。僕の人生の夢として第一にあるのは、本職とする音楽で喜びを味わうことです。今後も力の尽きない限りこの路線で行こうと思っています。本当にありがとうございました。

3月 6日(月) 交流室より

いよいよ

しじみさま、音無啄美さま
書き込みありがとうございます。その後体調はいかがでしょうか?つらそうですね。それなのに僕のコンサートへは是非とおっしゃっていただき本当に感激です。僕の演奏が役に立てばいいと思うのですが。でも本当に無理はなさらないで下さいね。

昨夜島根県・浜田市でのコンサート後、東京に戻ってきました。大分疲れていたせいか、昨日はよく眠れました。帰りの飛行機は超満員で、いつも楽器を手荷物として機内持ち込みにしている自分としてはちょっとまわりの乗客に申し訳なかったです。飛行機に空席が多いときは機内の荷物入れに楽器を置いたりするのも問題ないのですし、時には隣の席を楽器用に使わせていただくこともあるのですが、昨日はかなりぎりぎりでした。昨日の便は1週間以上前からすでに空席待ちで、結局前日までにとることはできませんでした。また、羽田空港上空でも飛行機が殺到しているようで、しばらく付近を旋回していました。

今日からはバーバー協奏曲に向けてラストスパートです。体調を崩さないように注意して精一杯の力を出せるよう頑張ります。

 

 3月 2日(木) 交流室より

名曲続きです。

tomokoさま

書き込みありがとうございます。先日の柏でのコンサートはお世話になりました。チゴイネルワイゼン、弾く度にこの曲すごいなって思います。やっぱりジプシーの音楽ははヴァイオリンそのもののような気がします。普通の音階(ジプシー音階)でも弦楽器ならではの微妙な音程の取り方でグッと雰囲気が出たりしますね。

ヴィヴァルディもめちゃくちゃ楽しかったです。Vn.3本用のコンチェルトは他には知らないのですが、今回のオープニングコンサートにはとてもマッチしていたと思います。ずいぶん以前(確か高校生の頃)に弾いて以来、あの曲は難しいとちょっと敬遠していたのですが、今回再挑戦して、随分印象が変わりました。あんなにリズム感にあふれて、そしてヴァイオリンの高音の美しさ、ソロ・ヴァイオリン3本という特徴的な編成でこんなに楽しめる曲だったなんて、となんだか再発見をしたような感覚でした。

明日からまた広島へ行って、今度はチャイコの5番のシンフォニー他です。実はこのシンフォニー、僕がまだ藝高在学中に藝大へかの有名なマエストロ・チェリビダッケが来て、学生オケをこの曲で指導したのを授業をサボって見に行ったとき以来、とても好きになった曲です。今度の日曜日のコンサートをとても楽しみにしています。頑張ります。

PS 掲示板の富士山の写真ですが、1月に今月共演する水星交響楽団のリハーサルで河口湖を訪れた際、大変天気がよく、あまりに富士山が美しく見えたので思わず携帯で撮ってしまったものです。このとき、日本人でよかったーって思いました。

 

2月17日(金) 交流室より 

神頼み

昨日の午後から広島入りしています。

今回はマイタウンコンサートといって広島市の各区の文化センターのホールをまわってファミリー向けのコンサートをするシリーズの第二弾です。

さて、昨日広島に来る前は久しぶりに数日間オフを頂くことができました。やっぱりその間も次のコンサートの準備やリハーサルなども入りましたが、それ以外に終日何も入れない日を作ることができました。たまに頭の中を空っぽにして何もしなくていいという時間を作るのはとても大事です。頑張ることはとても大切だと思いますが、その頑張りをコンスタントにキープするためにもちょっとした充電期間は必要ですね。って確かこの話題前にも書いた気がしますが・・・。

来月はチャイコフスキーの5番、マーラーの7番、デュオ、トリオ、カルテットの室内楽、そしてバーバーの協奏曲と盛りだくさんなので気をしっかりしないとイケナイ!!というか、その前に今月全9回の本番を頑張って乗り切らなきゃ。

かみさまー、私に気力・体力、そして努力をするまじめな精神をあと25倍お授け下さーい。

1月24日 交流室より

一喜

昨日の広島への移動でのこと。
今回は前日にプライベートで大阪へ行っておりました。なので今回は久しぶりに広島入りするのに新幹線を利用しました。


そこでひとつ嬉しかったこと。
のぞみ15号博多行き4号車に乗る。

座席番号・・・
1番E席。
いちばんいいせき・・・、か。

PS前回の書き込み近いうちに更新します。

〜2006.01.13(金)交流室より

魔のジプシー音階

しじみ様、退院おめでとうございます。その後体調はいかがですか?

さて、ご質問頂きましたチゴイネルワイゼンのパッセージですが、回答は僕の場合20個です。それは「ソシドレミ♭ファ♯ソシドレミ♭ファ♯ソシドレミ♭ファ♯ソシ」で、これはいわゆるジプシー音階(でもここではラ♭が抜けています)の連符で、ダウン一弓でつなげて弾くということです。そして楽譜上では連符の最後の音にドがまだありそしてさらに短3度上のミ♭に続きますつまり頭の中では20+1+1という感じでそのパッセージを弾いているわけです。

20個の音符を完全な一まとまりとして感じるのはかなり大変なことです。そこでこの20個をもう少し分解して2〜6個の音符のかたまりを順につなげて最終的に20個にするというのはどうでしょうか。いくつの音符のかたまりにするかは奏者によって色々だと思いますが、最初のソから数えると次のソが出るまでには音が6つあるので、理屈的に一番シンプルなのは6個を一くくりにして6+6+6+2にするのがよさそうです。しかし、人間は、例えば急に見て数えられる個数が最大でも7といわれるように、6というのもひとまとまりにするには結構大きな数です。もしかするとその6をもう少し分割するのがいいかもしれません。その可能性は2+2+2か3+3ですね。どっちが楽でしょうか?3+3の方が2つに分割できるので2+2+2にして3つに分割するより細かくなりすぎないのでいいように思います。でも人は3の倍数より2の倍数の方が数えやすいと思いませんか?「にーしーろーやー」と数えることはよくありますが「さんろくきゅー」と数えている人は普段あまり見たことがありません。

ということは(2+2+2)+(2+2+2)+(2+2+2)+2というのが一番よいということになのでしょうか?せっかくここまで考えたのですが、実はこれだと最後の2を含めると2×10をすることになり10という数字を結果的に何とか一まとまりに感じなければなりません。これはちょっと多すぎやしませんか?

そもそもひとかたまりにしやすい数というのは何でしょうか?今僕は色々考えながらこの書き込み文を考えているのですが、今思いついたのは「素数」です。素数とは1とその数以外のどんな自然数によっても割り切れない1 より大きな自然数のことだそうです。小さい数から挙げると2,3,5,7,11・・・。20連符をいい音符の数のかたまりのにするにはどの素数が使えそうでしょう?今まで述べてきたこと(2でもなく3の倍数でもなく7以下で20を割れる数字)を考えると結局5しか残っていません。でも今度は5という数字はよく感じると気づくのですが、5個のものを1まとまりに見るとき多くは2+3か3+2で捕らえているんですよね。

続きは後日

〜2006.01.08(日)交流室より

仕事始め

さて、今年の僕の仕事始めだった高輪ニューイヤーコンサート、昨日無事に終わりました。
今回は新春ということでJ.S.バッハの「音楽の捧げもの」から“トリオ・ソナタ”とメンデルスゾーンの「ピアノ三重奏曲 第1番」でした。これは昨日のコンサートの半分のプログラムですが、それは僕らのアンサンブルがコンサートの第一部に出演したからです。後半はオペラの超名曲アリア集でした。

バッハもメンデルスゾーンも今までに何度か弾いた曲ですが、結構久しぶりでした。「音楽の〜」は確か一年以上前に東京文化会館で弾いたのが最後で、「メントリ」は王子ホールでのリサイタルの際に弾いた以来でした。どちらも有名曲ですが、やっぱりきちんと十分に練習の時間をかけるのが必要な曲です。今回は年明け3日から2日間ピアノの今井氏と自宅で分奏リハをしてから、さらに2日間フルメンバーで練習しました。自分の中で今回の演奏ではこういうことに取り組むと言うクリアーなアイディアがあると、本番では付き物のハプニングが起きても、それはたまたま起きてしまったことでと言う気持ちになれて、後々まで引きずることなく集中を持続して次のフレーズへいけますね。

ハプニングと言えばもうひとつ。昨日の「メントリ」の本番中第一楽章が終わったところで、舞台にハンカチを持ってくるのを忘れてしまった僕は、今井君に「ハンカチ借りても良い?」って聞きました。そうしたら彼には「(今全開になっているピアノのふたを)半開にしても良い?」と聞こえたらしく「えっ、今から?」と言う返事が返ってきました。「は?」となった僕はもう一度言ったのですが、一向に意思疎通ができている気配がありません。とりあえずその場はチェロの山本さんの助け舟が合って事なきを得たのですが(僕は)、ピアニストはそんなに音が大きすぎたのかなと思ったようで、一瞬どうしようとかなりびっくりしたそうです。僕のせいで申し訳ありません。ただ、舞台の上ではチェロリストと僕から1番遠くにいる譜めくりの方にはハッキリ聞こえていたそうで、終演後の今井氏のコメントによると「突発性幻聴が再発した」とのことでした。

何はともあれ昨日のコンサートは多くのお客様にもご来場いただき、今年も元気に新年を始められそうな気持ちにさせていただきました。お客様、スタッフの皆様、共演の皆様、同コンサートにご出演の皆様本当にありがとうございました。

 

〜2006.01.02(月)交流室より

賀正

あけましておめでとうございます

大寒波で例年に無く厳しい年越しとなりましたが、皆様お元気に新年をお迎えになられましたでしょうか?

僕の正月は毎年カウントダウンにあわせて家のすぐ近くにある地元の神社に行って、前年の感謝と新年のお願い事をして、その後振舞われる甘酒と樽酒を松明のそばで頂いて来ます。

ちなみに今年選んだお守りはシンプルに「交通安全」です。それは自分が大型二輪の免許を持っているという理由があるのはもちろんなのですが、それ以外に昨年は意外と陸路・空路共に結構ハプニングがあって困ったことがあり、今年は是非とも安全かつスムーズに移動ができますようにという切実なお願いもこめています。秒単位で正確な日本の運行スケジュールは大変重宝ですが、安全性と利便性のバランスは最終的には「人」が保っていると思います。またそこには僕のように利用する立場の人も含まれています。遅れれば不満に思う利用者ですが、安全が損なわれれば更なる悲劇が待っているというのは誰もが知っていることです。意識して行動する必要がありますね。

昨年も本当に多くの方々の温かいご支援のおかげで大変充実した一年を過ごさせていただきました。厚く御礼申し上げます。今年も更なる良い音楽作りを目指して参りたいと思います。どうぞ2006年もよろしくお願い申し上げます。そして皆様にとっても実りあるすばらしい年となりますように。 

田野倉 雅秋

〜2005.12/13(火)交流室より〜

ご無沙汰です

といいますか、このサイトを見ていただいている方々はMASAはいったい書き込みをサボって何をしているんだろうとお思いの方もいらっしゃるのでは。先月からほとんどオフ無しで色々続いていたため、最近、ぽこっと空いた日には抜け殻のようになっています。

室内楽、楽しかったです。学びました。なんといってもベテランの方たちばかりの中、かなりの緊張がありましたが、コンサートが進むにつれ集中力が高まり、それと同時に肩の力が抜けていき、リラックスして、でも音楽にどっぷりつかりながら弾けました。

今は連日次の本番に向け今度はブラームスのソナタと小品、そしてその後の「第九」の準備をしています。今回は3番のソナタですが、これは今まで幾度となく弾いていますが、何度弾いてもどこもかしこも「いや、こうじゃない!」と思ってしまい、なかなかスムーズにいきません。というか、ブラームスはそんなに簡単に流れて行ってくれるようなものではないのかもしれません。

今年はブラームスのピアノ協奏曲を1,2番とも演奏する機会があってどちらも大好きになったのですが、その時も何か大きなものに立ち向かうというか、遠くから大きな絵を見るようにして曲を感じていかないといけないという葛藤がありました。音楽の場合、曲全体を大きく見ることはとても大事だと思うのですが、どうやっても縮尺地図のように時間を短縮するわけにはいきません。そういうときやっぱり頼りになるのが、曲の構成感なんだと思います。いつの時代のどこの国の作曲者か、作曲者のいつごろの作品か、ジャンル(協奏曲、交響曲、歌曲、ソナタなど)は何か、何楽章あるか、副題や、速度表記、アレグロ・アダージョなどの指示、また提示部・展開部・再現部・コーダがどうやってつながっているか、各主題の性格のコントラストは、モーティーフの使われ方は、と大きなものから順に見ていくと、その曲を遠目から眺めることができそうな気がします。こうすると、1時間を越える楽曲でも、行き当たりばったりの演奏になることを少しは避けられるでしょうか?難しいです。でもそこが面白いです。

 

〜2005.11.19(水)交流室より〜

ジャマイカ公演

私只今ジャマイカのキングストンにいます。

今回は一昨年暮れにベトナム公演(Music for Vietnam)で一緒だった仲間と、今度はMusic for Jamaicaということで全部で5回の本番があります。でも、それ以外いに実は初日に朝7時台のJTV(多分Jamaica Television)ニュース・情報番組でジャマイカ・メディアデビューしてしまいました。

関係者3人で生放送に出演し、僕はとりあえず2回の演奏(バッハのガヴォットとサラバンド)とインタビューがありました。まだ時差ぼけが残っていたために現地時間の朝4時ぐらいにおきてしまったので(日本より14時間遅れの時差)、感覚的には日本時間でお昼寝の後の夕方という感じで、体の疲れも取れ、なんだかすっきりした気分でした。

ちなみに演奏を2回というのは想定外で、予定とは違って、本番中にディレクター(?)に後でもう一回弾くからねといわれ、しかもその2回目のほんとに30秒前ぐらいに言われて、「え?何を弾くの?同じ曲?違うもの?」と聞くと、「何でも自分の好きなもので良いよ」みたいなことを言われ、どうしようどうしようと考えている間に「スタンバイ!GO!」てな感じでした。でも、それはそれでなんだかのりがよく、結構楽しかったです。

さて、今日で2回の本番を終えました。明日はお昼に少し観光をしてから会場入りし、サウンドチェック、ゲネプロを済ませて、夜本番です。こちらはかなり暑く、今日の本番は特に冷房が弱くて、汗だくでした。今回はニューヨーク経由でジャマイカ入りしたのですが、NYはかなり寒くて、みんなで凍えていたのですが、こちらでは大型の扇風機の前で「あちぃー」といいながら清涼を求めています。

とりあえず元気にしております。では。

ミニインタビュー

トレンド広響7月号のために2005年6月7日にインタビューを受けました。
インタビュアー:谷 邦彦氏(広響フレンズ)

今日はお疲れのところですが、よろしくお願いいたします。(6月のリハーサル後)

―6月の定期のR.シュトラウスはどんな感じですか。

「250回記念演奏会として、大ベテランのアーティストをお迎えし、私自身今から大変楽しみにしております。今回のプログラムではコンサートマスターのソロもたくさんあるので緊張もあります。」

―楽しみですね。ところで5月の定期のショスタコーヴィチ交響曲11番はすごい熱演でした。

「私たちプレーヤーの方もとても熱が入りました。すばらしい作品ですね。」

―それにディスカバリーブラームスのピアノ協奏曲第2番も、ピアノの小山さんともども力強い演奏でした。

「そのコンサート以来この曲にはまってしまい、何種類ものCDを探して聴いては、やっぱりいい曲だと思っています。」

―第3楽章は、マーティンさんのチェロでゆったりと出て、ピアノが静かに語り始めるあたり、言うに言われないブラームスの想いを感じますね。

「そうですね。いい曲ですね。」

―先日の広響フレンズ交流会でも独奏していただき、ありがとうございました。

「突然ソロで何かと言われたので、少々驚きましたが頑張りました。また当日はファンの皆さんと楽しくお話することができて良かったです。」

―ところで、田野倉さんのこれまでのことを聞かせてください。

「生まれも育ちも東京ですが、私の家は下町風商店街のど真ん中で、とてもにぎやかなところです。目の前には小学校があり、音楽室が通りに面しているので、よく生徒たちの縦笛の音や歌声が聞こえてきます。音楽好きの一家に生まれたせいか、小さい頃から音楽に囲まれていました。ヴァイオリンを始めたきっかけは、家族の中に弦楽器を弾く人がいなかったので、とりあえずヴァイオリンでもやらせてみようと、近くのスズキメソードの教室に行ったのが始まりです。その後芸大附属高校、芸大に進み、19歳のときにニューヨークのジュリアード音楽院に留学しました。学士号を取得するため一般科目も履修したのでとても大変でした。まとまって練習できる期間は夏休みくらいしかないので、国際コンクールの準備などもその期間にしました。アメリカでは全部で7年間過ごしました。」

―広響に入られるきっかけはなんでしたか

「広島市内でのボランティア団体交流演奏会で演奏したときに広響の事務局長がお見えになっていて、その後にコンサートマスターのお話を伺いました。」

―広響の印象は如何でしたか。

「みなさん大変あたたかい人たちで、とてもやりやすく、のびのびとやらせていただいております。」

―コンサートマスターとしてのご苦労もあると思いますが、どんな働きをなさっているのでしょうか。

「指揮者の意図をいち早く感じ取り、時には先取りしながらオーケストラのメンバーに伝えていきます。」

―具体的にどんなことをなさっているのでしょうか

「どの曲も必ずますスコアに目を通します。できれば同じ曲のレコーディング数種類を聴き比べます。広響として始めて演奏する曲などは、私が第1ヴァイオリンのボーイング(運弓)を決め、その他必要な注意をパート譜に書き込みます。」

―それは指揮者の方に事前に指示を受けられておやりになるのですか。

「ほとんどの場合はまず私がやります。場合によっては指揮者の方がご自分で楽譜を用意なさることもあり、そのときはその楽譜を使います。」

―指揮者とオーケストラのメンバーの間にあって、曲作りをなさるのは大変な役割ですね。

「大変な重責です。全体がうまく動いてリハーサル、演奏会に望んでいけるように、雰囲気作りも大切ですね。」

―ところで、どんな作曲家がお好きですか。

「バッハ、ラフマニノフ、マーラー、クライスラーが好きです。ラフマニノフのピアノ曲は大好きですし、クライスラーの小品はいつもレパートリーに入れています。」

―マーラーは今、シリーズが続いていますので楽しみですが、独特の悲しみを持った世界がありますね。

「そうです。広響も今回、1番、4番、5番とやり、2番も年中やっています。マーラーは楽譜に具体的な指示が多いので、イメージを持ちやすいと思います。いろいろ矛盾した感情や、多面的なものを持っています。」

―さて、広響のファンをさらに増やすにはどうしたらよいとお考えでしょうか。

「常に、広響のやっていることを宣伝活動したいと考えています。それを繰り返しやっていく必要があると思います。」
「又、予算面でいろいろ課題が多いかと思いますが、子供向けの学校の音楽皇室では、希望としては広響の純メンバーで音楽の魅力や楽しさを伝えていければといつも思っています。」
「それからファンの方にはリハーサルから聞いていただければ、曲の理解が何倍もできると思います。」

―広響フレンズも草の根運動でファンを増やしていければと考えています。
―趣味は何かやっておられますか。

「時々気晴らしに単車でドライブコースを回ったり、時間があるときは日帰り程度でツーリングに行くこともあります。お台場や羽田空港周辺は私のお気に入りのコースです。車の運転も好きなのですが、自宅周辺では道が混むので移動しにくく、かえってイライラしそうですね。」

―飲む方は如何ですか。

「あまり強い方ではありませんが、好きなほうです。ビールが結構好きですね。飲むときはあまり食べませんよ。」

―これからも広響と共に進んでください。ファンのためにもよろしくお願いいたします。

2005.10.29

〜2005年10/27(木)交流室より〜

室内楽コンサート

さて、韓国公演を終えて、東京の自宅に数日滞在してから、今は明日のオンリー・チェンバーミュージック・シリーズのコンサート出演のため広島に来ております。今回は弦楽四重奏、弦楽のトリオソナタ、ヴァイオリンの二重奏を演奏します。これまで室内楽というと僕の場合どうしてもピアノの入ったものが多かったのですが、今年に入ってからなるべく弦楽アンサンブルの勉強をする機会を持つようにしています。同じ楽器群によるアンサンブルは本当に大変ですが、やればやるほど魅了されてゆき、奥の深さに圧倒されます。何においてもとてもデリケートな上、いわゆる四声という必要最低限のパート数ですから、曲中各声部の性格をよく感じていかないといけませんね。弦楽器はどんな音程も取れますから、それだけ多くの響きの可能性があるはずなのですが、それを生かすまでに、まずクリアすることが多すぎて、あー大変っていう感じです。とにかく明日の本番、弦楽アンサンブルの魅力が少しでも伝えられるよう健闘したいと思っております。

〜2005年10/10(月)交流室より〜

しばし

皆さんお元気ですか?書き込み、かなりご無沙汰しております。

さて、ダブルコンチェルト、カルテット、リサイタル、広響定期公演、2回の結婚式での演奏が終わりました。コンサートに足を運んでいただきました皆様、大変ありがとうございました。

今週末からの広響韓国公演まで、少しお休みが取れました。といってもその間にレッスンと今月末のオンリー・チェンバーミュージック・コンサートのリハで、2日間はすでにスケジュールが入ってしまいましたが。

皆様は休みの日はどういう風に過ごすのが好きですか?休みの時にはとことん休む派?それとも思いっきり遊ぶ派?僕はどちらかというとゆったりと何もしないのが好きです。そうじゃないと遊んだ後がまた疲れてしまうから・・・。逆にスケジュールがタイトな時にその時の勢いで限られた時間に急に遊んだりするのは結構楽しいです。長い休暇ってかえってそれまでの疲れが出やすいし、事前に計画を立てないと有意義に時間を過ごせないと思ってしまいます。

でも、定期的に体を休めるのはやっぱり必要ですね。オフの日の過ごし方、人それぞれありますが、精神的、体力的にも充電する時間を上手に取ることって大切ですね。

〜2005年8/22(月)交流室より〜

平和巡礼

jumping rabbitさん、書き込み、そして放映をご覧いただきありがとうございます。
広島・長崎平和巡礼コンサートを終えて今東京にいます。
とにかく大変深く心に残る9日間でした。「平和」はこんなにも強く人の心を捉えるのだということを常に実感していました。オンエアは長崎でコンサート後、翌日未明の再放送で見ましたが、完全な平和な世の中というのは、人々が世の中が平和であって欲しいとこれ以上言う必要のない世の中なのでしょうね。
期間中多くの音楽家やスタッフの方たちと交流することができ、すごく充実していました。その仲間達とは「また会おうね」と言って別れました。ありきたりですが、やっぱり音楽は世界共通語ですね。音楽には平和をもたらす大きな力があると信じています。自分がこの世界にたずさわっていられることが本当に幸せに感じました。

 

〜2005年7/26(火)交流室より〜

備えあれば・・・

昨日の銀座・ヤマハコンサートに足をお運びいただいた皆さま、ご来場いただき大変ありがとうございました。コンサート後は広島行きの最終便に乗るために羽田空港に向かわなければならなかったため、ご挨拶もままならないまま会場をあとにしてしまい、大変失礼致しました。そして今日はというと、朝から広島で次の定期コンサートのリハーサルがあり、シベリウスの「フィンランディア」と同「交響曲 第5番」の練習をしました。

さて、昨日のコンサートでは、ジュリアーニの最終楽章の途中で地震が起きたのはほんとにびっくりしましたね。結構長く揺れていたので大分不安感が会場に広がり、どうしようかと思いました。電車が全く動かなかったようで皆さんお家に帰れなかったのではないでしょうか。

実はコンサートでの演奏さなかに地震があったの初めてではないんです。何年か前にも本番中に地震が起きて、しばらく演奏を中断して、途中からまた始めたということがありました。幸いそのときも避難命令発令などという大事には至りませんでしたが、聴いていらっしゃるお客様も、地震の後には落ち着いて聴いていられないですよね。

僕はコンサート後は自宅には帰らずに羽田から広島まで来てしまったため、実は自分の部屋がどうなっているか知らないんですよね・・・。結構高い所にも荷物を積んでいるので、今かなり心配です。

東京周辺は近年まだ阪神・淡路や中越のような大地震にみまわれてないため、いつ来るかと不安は募るばかりです。地震の予知については長年研究されて入ると思いますが、まだまだ実用には程遠いというのが現状ですから、本当に怖いです。皆さん何か備えはしていらっしゃいますか?

 

〜2005年7/21(木)交流室より〜

皆さま、書き込みどうもありがとうございます。

やっぱりコンサートを聴いてくださって楽しんでいただけた思いを伝えてもらうのは本当に嬉しいです。前回の広響コンサートはとっても親しみやすくて楽しかったですね。

白鳥の湖のソロの旋律はほんとに美しいですね。弱音器をつけたヴァイオリンの音色とハープの奏でるやさしい響きは心がどんどん透き通っていく感覚を覚えます。「白鳥の湖」と「真夏の夜の夢」も今度は全曲できるといいですね。

またコンサートにいらしたときは今度は是非是非お気軽に楽屋へも足をお運びいただけたら嬉しいです。やっぱりそういういうのってものすごく励みになりますし、僕のエネルギーになります。また次のコンサートに向けて頑張ります。MASA

 

〜2005年7/14(木)交流室より〜

皆様こんにちは。しばらくです。
今月は1日のジョイントリサイタルから始まり、来月半ばまでの約一ヶ月間にしてはちょっと本番が立て込んでいて大変です。大変になる主な理由は、譜読みが必要なものがたくさんあるのと、じっくり時間をかけて孤独に取り組まなければならない曲を選んでしまったのと、リハーサルを充分にしなければいけないものをプログラムにしてしまったからというのがあります。それから短期間に移動をしなければならないこともあります。

ところで最近、東京から広島への移動を飛行機を使ってみています。かかる時間は実は殆ど変わらない(玄関から玄関まで5時間弱)のですが、新幹線を使った場合は約4時間は乗りっぱなしなのに対して飛行機移動にすると自宅→空港→チェックイン手続→飛行→手荷物引取り→リムジンバスで市内まで→滞在先と割と細切れで動く必要があります。実際どっちが疲れるかというと、人それぞれだと思いますが、僕の場合長時間一箇所でじっとするほうがより体力を使う気がします。適度に静・動を繰り返すほうが、疲労感が少ないのではないかと思います。また、移動中の音と揺れも体力に影響すると思います。陸路の場合約4時間続けて走行の音が聞こえながら揺られることになりますが、空路だと長くて1時間強なので、乗換えごとに開放感がありますし、その都度多少の体力回復の機会を持つことができます。その他に、飛行機を使う場合、やはり電車に比べて時間的余裕を持って出かけるので、気分的にもゆったりしているかと思います。これらは空路移動の長所ですが、一方この場合、移動の時間を使って落ち着いて何かするというのには向かないかもしれませんね。色々な制約(電気製品の使用の制限など)があったり、気圧の変化に敏感な人はかえって気を使ってしまうでしょう。新幹線を使う時はCDを数枚用意してスコアとパート譜、鉛筆に消しゴムを持って譜読みしたり、時にはパソコンでも開いてゲームなんてことも可能ですが、飛行機の水平飛行中だけではシンフォニー一曲聴くのにも時間が足りないですね。あと、最大の悩みは飛行機は天候にとても影響されることです。今回は立て続けに大雨と霧のせいで出発が遅れました。あらかじめその後のスケジュールを余裕も持って決めていた為大事には至りませんでしたが、全便欠航などになったら1,2日足止めになることもありますからね。そのあたり、まさに神頼みです。ということで、今しばらくはもう予約もしてしまったということもあって飛行機移動をする予定ですが、その時の自分自身の状況によってまた別の方法になるかもしれませんね。

 

〜2005年6/20(月)交流室より〜

梅雨入りしましたが、みなさまいかがお過ごしですか?

さて、このところ書き込みがご無沙汰してしまって申し訳ありません。みなさまからの投稿を常に拝見して、一つ読み終わるたびに頭にはウン千文字のお返事があるのですが、それをタイプしている間に次のお返事のことを考えたりして、そのうち脳みその向こう岸あたりに次のコンサートの譜読みやら、聴いておきたいCDのリストが見え隠れし、そうかと思うとインタビュー記事の原稿チェックなど締め切りの迫ったものが机の上の目に付くところにあって、その上レッスンの生徒さんの曲目もチェックしなきゃと、なんだか最近の二画面テレビどころか、10面テレビを見ているような感覚になってしまいます。何かに没頭することは好きなのですが、同時に全部のことに没頭したくなってしまうんですね。

さて、とりあえず来月1日までは本番がありません。次は久しぶりに無伴奏の曲が入っています。今日もさらってみましたが、とにかく弾きたいように弾くというか、体(指・手)を動かしたいように動かすというのがまず大変です。その作品をこうやって弾いてみようというイメージもって、それを膨らまし、さらにその実現をめざして練習を重ねていくなかで、色々なアイディアが浮かんできて熱中してくるのですが、どんな楽器でもそうかと思いますが、そこにたどり着く前にクリアしていかなければならない段階があまりにも多くて、いつもそれが悩みの種です。大体において演奏家は勝手で、自分が弾いている楽器が一番難しいと思うもんです。そして、ああ、これはヴァイオリンで弾くから難しいんだといった言い訳をすぐします、特に僕は。イメージの実現と難しいパッセージを技術的にクリアしていくということを直結させて、同時進行というか、互いの面から補えるようになるためにはどうしたらいいのでしょうか。誰か教えて下さい。とにかく、好きで選んだ曲なんだからそれこそ没頭して弾いてみようと思うここ数日です。

 

〜2005年4/30(土)交流室より〜

高須様
先日は広響定期にお越しいただきどうもありがとうございました。なかなか熱の入った「ダダダダーン(『運命』出だし)」でしたね。コンチェルトもあの透明感と気迫はとても魅力的でした。

ところでこのところの広響コンサートの曲目、なんか色々つながりがあるように思えてなりません。選曲に数字の5が絡んでいる以外に、「ダダダダーン」のモティーフがあるマーラー5番に、ベートーヴェン『運命』。そしてこの間はファリャ『三角帽子』の途中にはそのメロディーが出てきて、さらに、同曲中の「カッコー」の音型は、先日のディーリアス『時を告げるかっこう』でも使われています。必ず何かが引き継がれているようで、広響コンサートの熱心なファンの方にとってはこれもひとつ楽しみなのでしょうか。

 

〜2005年4/24(日)交流室より〜

ねこねこ

balooのママです!さま
ねこのリンク、めちゃはまりました。すごくかわいいー!猫を飼っている人を喜ばすアイディアですね。今日、マウスで遊んでしまいました。今度、あれにさらにマウスの動きに反応して、追いかけたり、捕まえようと突進するプログラムがあるとまたいいですね。それとか、デスクトップ上で適当に歩いたり走ったりして遊んでくれるのとかあったら最高です。

長年生活を共にしたペットがいなくなるのは、まるで自分の身体の一部を持って行かれてしまったというか、心に重たい錘を置かれたというか、ほんとに寂しいですよね。とにかく今は気の済むまで思い出に浸ってみるしかないのでしょうか。

 

〜2003年8/12(火)掲示板より〜

ありゃ、 

実はちょっと前からアクセス数9000をいつ、誰がヒットしてくれるだろうと楽しみにしていたんです。それで先日、さてそろそろ今日ぐらいカナと思ってサイトを開いたら、やっぱり起きてしまった。ジュリアード1年生の時に買ったとっても古いノート型のVAIO(PCG-862・・・以前にメモリーを192MBに増量済み)のスクリーン上に見えるのはカウンターに並ぶ3つの0。やったー、なんて縁起がいい!ということではなく、どなたかヒットしてくれた方に何か景品でもと思っていたのに自分で当ててしまうなんて。しょうがない、10000の時まで待ちましょう。ヒットしてくれた人、是非お知らせメールくださいね。

2003.08.12

〜8/5(火)掲示板より〜

暑いですね 

こんにちは。約1ヶ月ぶりに本人の書き込みです。今東京にいます。先月末から続いたいくつかのコンサートもなんとか無事に終えることが出来ました。聴きに来て下さった方々、関係者の皆様本当にどうもありがとうございました。オーケストラとのリハーサルのあと掛け持ちで別のリハをやったり、その間にも他のコンサートがあったりと、自分を鍛える(?)のに絶好の機会でした。でも、今週末からはリハ再開です。さて、やっと梅雨も明けついに夏本番ですね。自分の部屋(2階にある)は夜になっても昨日は34℃あり、部屋に入って1分も経たないうちに汗が額から落ちてきます。反って外の方が涼しいくらいですね。それならなおさら外に出ていかないと。でも日中はまず目がくらみそうです。とりあえず夏バテしないように自己管理心がけます・・・。

2003.08.05

〜7/9(水)掲示板より〜

ニューヨークから 

 皆様こんにちは。ご無沙汰しております。先月末よりニューヨークにおります。今年は1月のリサイタルに始まって大変幸運なことに日本で演奏する機会をたくさんの方々から頂きました。そして今はちょっとコンサートスケジュールに空きが出来たのでこの時間を準備・調整・営業活動そして休憩に当てています。んー、この時間がとっても大事。でも今月半ばにはまた東京でのコンサートのために帰国致します。また頑張りますので皆さんよろしく。

mamakumiさん、5月27日掲示板への書き込みどうもありがとうございます。言葉の表現が大切な歌曲を楽器で演奏するのはとても勉強になります。日本語の発音もイメージしながらなんとかヴァイオリンでも表現したいと思って弾いています。これからも少しずつコンサートに取り入れていこうと思っていますので、何かリクエストありませんか?匿名でもニックネームでも本名でも構いませんので掲示板かEメールでお知らせ下さい。エピソードも是非添えて下さいね。でも、そのリクエストがどのコンサートで演奏されるかはコンサートに来ていただいてからのお楽しみということにしましょう。

July 9, 2003 

ミニインタビュー

2002年8月4日武蔵野市スイングホールでのリサイタルのプログラムより抜粋。
インタヴュアーは(財)武蔵野文化事業団 大久保広晴氏。

ヴァイオリンを始めたきっかけは?

田野倉 母が声楽をやっていて、母方の祖父はピアノをやっており、音楽が好きな家系だったようです。でも家族に弦楽器を弾く人がいないという理由で、4歳の終わりにスズキメソードでヴァイオリンを始めました。

東京芸大を休学し、なぜジュリアード音楽院に進まれたのですか?

田野倉 ジュリアード音楽院へ入ることは、パールマンがいたこともあり、小さい頃からの夢でした。小学生の頃から、パールマンが好きで、家族でジュリアード音楽院などの話をしていましたので、すでに小学生の頃からジュリアードで学びたいと思っていましたね。

ジュリアード音楽院では名教師ドロシー・ディレイに師事しましたが、いかがでしたか?

田野倉 割と期待通りのレッスンでした。最初の頃はよく待たされました。いろいろな方から「かの女のレッスンは夜中まで待つ」と聞いていましたが、本当に夜中まで待たされました(笑)。約4年間教わったのですが、日本の先生方とは違う感覚を多く教えられました。例えば、日本の先生は「こんな感じ」というのを大切にしているのに対し、ディレイ先生は、より具体的に、自分のイメージしているものをどうやったら実際に演奏に出せるかというのを教えてくれました。

田野倉さんにとって、コンクールはどのような位置付けなのですか?

田野倉 自分で挑戦できるものの中では、一番挑戦しがいのあるものです。実力を試すという気持ちはありません。ただ、挑戦するという気持ちです。なぜなら、ジュリアードの中には上手い人が多くいるので自分のレベルは分かりますし、コンクールを受けなくても自分の実力は常に分かっているべきだと思っているからです。はっきり言って、出世がしたくてコンクールを受けたというのは、ないですね。2000年のニールセン国際コンクールでの優勝は、非常に嬉しかったですし、結果にも満足しておりますが、その後の演奏活動も殆ど変わるわけではないですからね。今は、世に出ようとすればもっとメディアを利用するなど、他の方法も多くありますから。ですからニールセン国際コンクールでの優勝も、1つの挑戦が終わった、そんな位置付けです。

コンクールでは、音楽性に富んでいるよりもキズの少ない演奏の方が評価を得られると聞きますが。

田野倉 それは確かにあると思います。ただ、ディレイ先生のレッスンで他人の演奏を聴くと、無傷というのが、あまり問題ではないということが分かってきます。コンクールでも審査員などにより、色々傾向がありますが、ニールセンに限っては欠点の無い演奏が好まれるような雰囲気はありませんでした。むしろ、自分のやりたいことを積極的にアピールする人のほうを評価している感じはありました。

今回の演奏会へ意気込みをお聞かせいただけますか?

田野倉 日本で演奏するのは2年ぶりなので、自分自身に挑戦する気持ちがあります。今回、特に自分の「歌いまわし」を大切にしようと思っておりまして、批判も生ずることを覚悟で、自分のセンスで全ての曲に取り組んでおります。サン=サーンスのソナタは、前から何度も弾いているのですが、今回は、現在の心理状態を反映した今しかできない演奏ができたらなぁ、と思います。今の僕が「どう弾きたいか」というのをこの曲に込めたいです。

今後はどのような活動をしていきたいですか?

田野倉 ニューヨークで活動しようと思っています。自分でコンサートを企画したり、他のアーティストに声をかけて共演したり…。そんな活動をしてみようと思っております。ソリストや室内楽、オーケストラなどのバランスについては、もう少し後で考えます。5月に卒業後、どうやって活動していこうかと心配していたこともあったのですが、どうあがいても、落ち込むばかりなので(笑)、今の自分が出来る最高のことをやっていこうと考えています。自分しかできない活動とか…。自分の演奏にも、自分の企画にも「色」を出したいですね。

August 25, 2002

700日ぶり

♪もう4回寝るとぉ〜帰国のひぃ♪およそ2年間日本の地を踏んでいないものですから思わず口ずさんでしまいました。。。日本のニュースはニューヨークでも半日遅れで見ることが出来るので、大まかな世間の流れについては浦島太郎になっていないつもりですが、でも実際に日本で数ヶ月ぶりに同じ場所を訪ねたりすると、この前はあったという建物が姿を消して、広い道や真新しい駅ビルになってたりしますよね。ですからせめて家の近所は帰った時に帰ってきた気がするようにいつまでも面影をのこしてほしいものです。でも、やっぱりこの料理はここのじゃなきゃとか、今回は絶対これを買ってこようとか、いろいろやりたいこともあるので楽しみです。


8月4日(日)武蔵野スイングホールでのリサイタルのチケットがお陰様で完売いたしました。演奏家としてこの上ない幸せです。今回、卒業後初めての日本でのリサイタルになります。留学中に勉強・経験してきた事をどんな風に活かせるか、チャレンジする気持ちで望みたいと思います。

July 12, 2002

卒業!

2002年5月24日(金)The Juilliard School の学部を卒業しました。長かったような
短かったような・・・いや、長かった。日本と違うアメリカの文化・人々を感じながら
世界の第一線で活躍されている教授陣の下で勉強できたこの大学生生活は、
私にとってかけがえのない経験でした。特に今年、2002年3月日に他界された
Ms.DeLayには本当に感謝しております。
いろいろな思いを抱えての卒業式。憧れのマントと、角帽子に身を包み、空も真っ
青で、晴れ晴れとした気持ちになりました。卒業式にはアメリカTV界でロング
セラー番組「コスビーショー」の作家でもあり俳優のウィリアム・H. コスビーJr. が
参加し、会場のAlice Tully Hall はとても盛り上がりました。彼は今回Juilliardより
名誉博士号を取得しました。卒業を迎える私達Artists全員を勇気付ける、
ユーモア溢れるスピーチをしてくれました。そして卒業証書授与された学生全員に
あの厚くて大きな手で握手をして祝福してくれました。
これから日本だけでなく世界中でたくさんの方に楽しんで頂ける演奏が出来るよう
活動して参りたいと思います。何卒応援のほど、よろしくお願い致します。

P.S. 4月末に既に夏時間になってしまいました。

May.24.2002

ABC音楽振興財団季刊誌「ラ・シ・ド」に掲載のMASAからのメッセージです。

  ザ・シンフォニーホールでの新人コンサートに出演させて頂いてから六年が経ちますが、外山先生指揮大阪フィルとの共演という素晴らしい経験が、私にとって大きな財産になったことは云うまでもありません。指揮者、オーケストラ、ソリストの三者が協奏曲を通して作り上げるピンとはりつめた舞台の空気は、やはりその場でしか味わえないものです。今でもあの時の感動と喜びと昂奮が鮮明に心に甦り、その度にその魅力を再認識致します。

  昨年六月にデンマークで開催された「カール・ニールセン国際ヴァイオリンコンクール」で優勝させて頂いた時にも、厳しい日程の中、体力も精神力も限界に近いなか、本選での協奏曲の演奏では、コンクールということを忘れて、舞台・音楽を楽しんだような気がします。来年二月にはまたデンマークを訪れます。その際にはソリストとして皆様に音楽の素晴らしさ、楽しさを伝えられるようまたがんばりたいと思います。

  現在、私はアメリカ、ニューヨークのジュリアード音楽院で勉強しています。この町は、「明日は私」と言わんばかりに、多くの人がチャンスを狙って犇いている夢追い人の街です。私もこの荒波にもまれながらたくさんの経験を重ねて、しかし呑み込まれず、心豊かな、人に愛される演奏家になる夢を追い続けたいと思っております。

2001.08.18

Recital

先週の日曜日、10/28で “Daylight Saving Time” が終りました。得した気分で
しっかり寝ました。半年間、1時間が“お預け”になっていた訳ですから、利子が
付いて増えないでしょうか・・・。時間はいくらあっても足りないので。 (~_~;)

さて、お知らせしました様に Recital を Juilliard 校内で5日後 (11/9) にします。
好きな曲を集めると、今回のようなプログラムになってしまいました。特に
プーランクのソナタが、お気に入りです。
ご案内 日本でもいつか演奏出来たら
と思います。お近くにお住まいの皆様、お時間があったら是非お越し下さい。

P.S.この日記が毎回“Daylight Saving Time”毎ということは、次は??

Nov.4.2001

夏時間

4月1日より、“Daylight Saving Time”(夏時間)になりました。
10月最終日曜日(今年は28日)までは日本との時差が13時間になります。
午前2時に時計が午前3時になり、その一時間は10月28日までおあずけです。
今日は1時間目から授業だったので、いつもより一時間早く起きなくてはならず、
とっても眠かったです・・・。ずっとこのシステムで生活しているアメリカ人でも、
うっかり忘れていつもどおり登校してくる人が毎年必ずいるんですね。
まあ、電気代もセーブできるし、遅くまで日が昇っていて夜遊びができるという
メリット(?)があるので、今日一日だけは眠いのガマンするしかないかな。

April 2, 2001

2000/10/08 (日) 16:02 from; Masaaki Tanokura
m.tanokura@worldnet.att.net

今回は女優・菅野美穂のエッセイから・・・

女優としてはきれいに撮られたいという意識は全然ないし、
役の上では好感度をアップさせたいとも思わない
 ただもっとうまくなりたい  
人を感動させたい  
感動してもらえるようになりたい    
難しいことは簡単に  
簡単なことはより深く  
あいまいなことはあいまいなまま    
ただその執着だけががある  

 僕より1才若い女優・菅野美穂がエッセイの中で語ったものですが、この言葉にとても共感するところがありました。パフォーマーということでいえば、役者も演奏家も同じ。舞台の上で時間の芸術を作り上げたり、役や曲に自分の思想を投影しながら創作者のメッセージを伝えるということはパフォーマーの使命だと思います。今ではクラシックの演奏家も消耗品のような時代ですが、彼女が言うように、どんな時も゛勢いではなく自分の意思で決定し、意識して"音楽に向き合いたいものです。           

 2000/09/03 (日) 16:07 from; Masaaki Tanokura
 
m.tanokura@worldnet.att.net

 もう9月ですね。秋ですね。といっても日本は全くその気配も感じられない暑さだそうで・・・。皆さん秋バテ、してませんか?ところがところが、ここニューヨークはけっこう涼しい。8月半ばにこちらへ戻ってきたのですが、朝ちょっと買い物にと半そでのシャツ一枚で出たら、腕に鳥肌が立つほどの気温。例年ではこの時期、ニューヨークは暑さと排気ガス、そして道に捨てられた生ごみのせいで、ものすごい匂いがたちこめるのが当たり前でした。でもそれは、紫外線が容赦なく降り注ぐ真夏日のあの暑さではなく、もう秋かと錯覚するような湿り気のある涼しさでした。最近少し気温は上がっていますが、これは絶対いつものニューヨークじゃない。いったい何処にお隠れあそばしたの?
           

<授賞式の写真>
下記より見る事が出来ます。

こちら
2000年07月25日 from; Masaaki Tanokura
m.tanokura@worldnet.att.net

 行ってきました、デンマーク。
今回はオーデンセから車で西に30分ほど行ったヌーボーという町で、コンクールの優勝記念としてリサイタルをしてきました。ヌーボー
という地名はアルファベットではNyborg と綴り New Castle という意味です。とはいっても、このお城は約800年前に貴族の家として建てられたもので、スカンジナビア半島では最古のものだそうです。会場にはいくつかの当時の鎧があり、リハーサル中に誰かに見られているような気がして、ちょっと背筋がぞくっとしました。

今回は8日間の滞在でした。コンサートの数日前にデンマーク入りし、コンクールのときにお世話になったオーデンセのホストファミリーの家に2日間、ヌーボーにあるホテルにまた2日間、そしてコンサート翌日に再びオーデンセ、帰国前日はコペンハーゲンで今回の共演者のピアニストの家に泊まりました。泊まったホテルは目の前がすぐ海で、波の音がゆったりと聞こえる、とてもリッチな気分になれるところでし
た。普段こういうことがないので、実はこのシチュエーションをどう満喫していいのか困りました。でもリハーサルの合間に海岸を散歩して、転がっている石を手に取って見たり、遠くに浮いているヨットを眺めたりして、この避暑地の雰囲気を楽しんできました(ここは今の時期、昼間でも17、8度ぐらい!)。

コンサートではデンマークの民謡をアンコールで弾き、観客の皆さんにとっても喜んでいただきました。またコンサートが終わってから、スポンサーの人や、ホストファミリーの家の人に観光に連れっていてもらい、ヌーボーにある他のお城や、童話作家アンデルセンの住まい、そしてニールセンの博物館を訪れました。またコペンハーゲンでは家の人に自転車を貸してもらい、街中をサイクリングしながら見物しまし。
地図を片手にリトルマーメイドを求めて海岸線まで出て、岸からすぐのところで大きな石に座っているマーメイドを見つけたときには「あ?ほんとにリトルなんだなぁ」と驚きました(人間の実物大ぐらい)。ところで、マーメイドって腰から下が魚でしたよね。でもリトルマーメイドは足が途中までありました。残念ながら今回はカメラを持参しなかったので証拠写真がないのですが、会場のパンフレットをスキャンした画像と、またコンクールの授与式の時の写真(これはホストファミリーのうちのお父さんがとってくれた)を、後日ご紹介します。


P.S. The scanned pictures will be sent some later.      


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